ロストバゲージそして盗難

出張先から夫が戻ってきたのは1カ月と少し前。
しかし、持って行った大きなスーツケースは、
彼より約2週間ほど遅れて、
まるで人間の如くタクシーに乗って帰ってきた。
この様な状態で↓

実際はベルトを巻いていたので、ぱっくりと開いてはいませんでしたが
フレームが歪んで、ご覧のとおり閉まらない。
タイトルからもお察しのとおり…ロストバゲージ。

なかなか見つからず、とても心配していたところに
航空会社から発見!の一報。
その電話を受けたのは私。
よかった~と喜ぶ私に、「あのぉ、ただですね、鍵が・・・。
3か所の鍵が全て壊れておりましてね・・・。」と説明された。
何とも端切れの悪い、含みのある言葉に、最悪の状況を覚悟しました。

翌日夜間、戻ってきたスーツケース。
すぐに夫が中を確認。
一見すると、荷物は非常にきれいにパッキングされていて乱れはない。
さすがは几帳面な夫!整理整頓、片づけられる男!あっぱれ!
だからこそ彼は見逃さなかった。
スーツケースの上ポケットに入れておいた折り畳み傘が、
下ポケットに入れ替えられていたのを。

そして何やらポーチを取り出して、ガサゴソ中身を確認。
「やられた~~!」
そう。入れておいた現金がすっかり消えていた。
あぁ、最悪の予想通り。

もうこれは彼の悪いクセというか、
再三スーツケースに現金を入れて預けるのはやめた方がよい
と忠告してきたのに、リスクの分散と言って改めようとしなかった。
そのツケを払う時が遂にやってきてしまったのです。

じっくり確かめてみると、全ての荷物に物色の痕跡は残っていました。
それは靴の中までも。
ありとあらゆるところを見られて、金目のものは抜きさられ、
そして元通りに戻してある。
脱力~~。

スーツケースは航空会社指定工場で修理に。
だけど状態はかなり悪く、復元できるかどうかは不明。
因みにスーツケース破損に対する保証はたったの1万円。。。らしい。

実はこのスーツケースは、夫が学生の時、一生使えるものをと
なけなしのアルバイト代をはたいてやっと購入したもの。
あの時も、この時も…
そうそう新婚旅行の時もこのスーツケースでした^^
何十回となく使用してきた為、見た目はボロボロになっていたけど
風格は漂っていた・・・はず^^
大切なものだったので残念でなりません。
一生使えなかったなぁ。

ささやかなお土産も、心から喜べない。。。

*注(今回のロストバゲージは日本国内ではなく、
   海外の空港で起こりました。念のため記載しておきます)

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