冬の憂鬱


もうすぐ12月。だんだん寒くなってきました。
コートやマフラー、ストール…こういった冬アイテムもデパートや街行く人たちの中にごく自然に見受けられるようになりました。
でもその中に私にとってどうしても苦手なものがあります。
それは毛皮製品。
ずっと昔、子どもだった頃 叔母が見事な毛皮のコートを着ているのを目にしました。素敵でしょ♪と見せられた、その光沢のある毛皮の模様が妙に生々しく、まるで動物を背負っているかのように映って…
その時はただ漠然と感じていた嫌悪感。
それが決定的なものになったのは成人式を迎える頃。
着物に添えるストールを探していた時に、たまたま毛皮が製品化される過程を知ってしまった事によるものでした。
これまで考えたこともなかった事実がとても衝撃的で、
それ以来すっかり苦手になってしまったのでした。
今日ランチを共にした友人。
「このふわふわ感が気持ちいいのよね~♪」と去年買ったというファーのバッグを撫でる彼女の手元には毛模様が…ついつい視線を逸らしてしまいます。ファーといえば手近なところではきつねやうさぎでしょうか。
友人のそのバッグはラビットファーなのだそうですが、
それがもしも猫や犬のふわふわファーだったとしても、同じ気持ちで愛用することができるのかなぁ…なんて考えてしまいます。
どちらも動物の毛皮には変わりないのです。
何も知らないことは幸せなことなのかもしれないけれど
同時に何も知らないことは罪深いなとも思うのです。
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