韓国でのフラワーレッスンから、
一週間が経ちました。
日々の暮らしに戻っているのに、
あの2日間で感じた空気、
手の動き、交わした言葉の温度が、
今もふとした瞬間によみがえります。
とりわけ心に残っているのは、
花と真摯に向き合う、その姿勢の美しさ。
必要以上に飾らず、目立とうとせず、
それでもなお圧倒的な存在感を放つ手仕事。
仕上がった作品には、
見る者の心を揺さぶるような力が宿っていました。

この2日間を通して、
改めて思わされたことがあります。
それは、
フラワーデザインにおける情熱、感性、そして技術が三位一体であるということ。
けれど、それだけではない、
花の向こう側にある“目には見えないもの”──
その空気感や、重ねてきた時間、
人柄から滲み出る丁寧さこそが、
作品の強さに繋がっているのだと。

あのときの静けさ、研ぎ澄まされた空気、
そして自分の手によって変化していく花たちのこと。
今も、その余韻はそっと続いています。
そして私は、もっと研鑽を積んで、
もう一度、あの場所へ戻りたいと心から思っています。

「Style of Grace」として、大切にしていることがあります。
それは、目立つことよりも、深く伝わること。
華やかさよりも、静かな説得力。
今回のレッスンは、
まさにその本質を改めて見つめ直す時間となりました。
この経験を、これからの作品やレッスンに、
そっと染み込ませていけたらと思います。