ホームメイド ドーナツ


無性に食べたくなって作ったドーナツ。
何の変哲もないドーナツですが
これを作ると思い出すのは祖母の事です。
幼い頃いつもおやつに祖母が作ってくれました。
卵を2個と小麦粉とバターと牛乳と…キッチンに立ち、私のために
せっせと作ってくれたうしろ姿を今でも覚えています。
祖母が作るドーナツは種がとても緩く、綺麗な形に成形するのは難しかったのでしょう、いつも写真のように不恰好。
でも生地が緩いことで、中はふんわり柔らかく卵のやさしい味がして
とても美味しかったのです。
なのに当時の私はドーナツショップのそれの様にいわゆるきっちりと
ドーナツの形をしたものに憧れていて、祖母がドーナツを運んできてくれる度に、はぁ~買ってきたドーナツが食べたい…などど不届きなことを思っていたのでした。
それから数十年経ち、そのドーナツがどれ程特別なものだったのか…。
市販のドーナツは今も変わらず同じ味で何処ででも食べられますが
祖母のドーナツはもう2度と口にすることは出来ないのですから。
レシピ 教わっておけばよかったな。
最近、食育 食育と盛んに叫ばれていますが
食にとって大切なことは、単に栄養のバランスや見た目の良さだけではない気がします。子どもと一緒に作ったり食べたり…作っている姿を見せることも子どもの心の栄養には重要だと思います。
出来合いのもので済ませるよりも、なるべく時間が取れるときは手作りした自分の味のものを食べさせたい。
私が今こういう風に考えるのも、祖母や母が自然にそういった姿を
子どもの頃から私に示してくれていたからだと思います。
そして私の子どももいずれ親になった時に、それを実践してくれたらと願っています。
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